革鞄.jp トップ > 【革鞄の素材を知る】最近人気の革の色づけ技法
最近人気の革の色づけ技法
革の色づけは、顔料系と染料系に大別される。
顔料系の色づけとは、革の上から色を載せ、雨や傷から革を守り、風合いを維持する。
一方、最近人気の染料系の色づけは、革の繊維に直接染料を染み込ませていく方法。
顔料で色づけされた革に比べ、雨や傷によるダメージを受けやすい反面、銀面層がもっている透明感や細かい表情をダイレクトに楽しむことができる。
使い込むことによって独特のムラやシワを生み、革を一つ一つ違った表情に育て上げることができる。
染色系の色づけは、各ブランドやタンナーが試行錯誤を繰り返し様々な技法が生み出されている。
中でも藍染や柿渋染めなど、日本の伝統的な染をレザーに落とし込んだ技法に注目が集まっている。
手塗り
染料系の色付けに、さらなる味わいを求める声に応えるのが、染料を手作業で染み込ませる手塗りと呼ばれる技法。
裁断前の革にバレンで染み込ませたり、裁断後にハケで何度も染み込ませるなどその方法もさまざま。
手塗りによって色づけされた革は力の加減や個体差によって独特の色ムラを生む。
柿渋染め
抽象的な色が、繊細な日本人の心を表しているともいわれる柿。
その柿の渋でヌメ革に染色を施したものが、この柿渋染め。
もともとの革の色に溶け込む、まるで木目のような模様は、ハケで何度も革の表面をなぞり、色を染み込ませていく、職人の軌跡といえる。
インディゴ染め
ジーンズで馴染み深いインディゴ染め。
日本では古くから藍染として知られているが、この技法を革に置き換えたもの。
一見すると単色のネイビーに見えがちだが、革の厚みや凹凸によって色の染まり具合が異なり、立体的な色合いを生み出す。
白鞣し
顔料の厚塗りによる白さではなく、あくまで染料による透明感のある白さを追及したのが、この白鞣し。
色の純度を守るために、他の色の革とは別ラインにて作業を行う。
ある純白革を作るタンナーは、世界規模のバレーボールの公式戦で使用されるボールも輩出している。