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日本の皮革産業の歴史

ヨーロッパに負けずとも劣らないクオリティの革を輩出する、日本の皮革産業。
この国で皮革産業はなぜ栄えたのだろうか。


日本に皮革産業が根付いたのは最近のような印象を受けるが、実はその歴史は古い。
大和朝廷が成立した西暦391年頃に朝鮮半島から、現在の姫路辺りに伝わったとされている。

当時の記録によると、600年代にはすでに革を使った楯や馬の鞍が作られ、700年代には全国に鞣しの技術が広がり、牛や馬、鹿の鞣し革の製造がなされていた。
当時の用途は主に兵士の鎧や刀、馬具であった。

1581年には秀吉が信長に姫路革を献上するなど、当時から高価な素材であったようだ。

明治時代以降、姫路は軍人の装備品である靴や背嚢などの材料を鞣す地域として栄えた。


革という素材はいつの時代も権力の象徴であり、戦争の道具として必需品であったことが伺える。

姫路で革の鞣し技術が発展したのは、鞣しに適した風土であったことが密接に関連している。
姫路の立地をみると、姫路城を望む市川という河川沿いに現在もタンナーが密集している。
この川の上流には銀山があり、そこから流れ出る鉱物性の水が、原皮の脱毛や鞣しに適していた。
当時は水の成分を測定できる技術もなく、職人たちは長年のカンにより、鞣しに最適な場所を探し当て、現在にも続く姫路の皮革文化を形成していったのだろう。